「イギリスの大学院に行くにはどのタイミングで何すればいいの?」
という質問を後輩のみなさんからよく受けるこの頃・・・
そんなみなさんの質問に応えるべく、第二回目となる今回は、イギリス大学院留学入学までのスケジュールと、タイムマネジメントのための3つのポイントを紹介したいとおもいます。
イギリスの大学院は秋入学が一般的ですが、願書の提出は前年の9月~翌年6月まで、大学、department、その年の応募状況によって大きく異なります。
イギリスの大学院は基本的に受験がなく、推薦状二通、personal statement(志望動機と自己アピール)、レジュメ、IELTSのスコアによる書類審査が全てです。
一般的に9~10月が早期出願、12月が平均的で、出願が早ければ早いほど審査に有利と言われています。
ビザの申請は入国予定日の3ヶ月前から可能ですので、9月入学をするためには6月に開始できれば理想なわけです。逆算して、5月のIELTS試験でスコアがとれればステキ!ということになります。
理想の早期出願スケジュール
※CASはConfirmation for Acceptance for Studiesの略で、
入学予定の大学からメールで送られてくるテキストのことです。
ビザ申請の際にCASに記載されている情報を間違いなく入力することが必要となってきます。
これがないとビザ申請のプロセスが始まりません!ので早めに用意することが必要となります。
ここで私のケースを見てみましょう。
みなさん、お気づきかもしれませんが・・・
... そう!ギリギリすぎた!!!(゜∀゜)
最後の一ヶ月のドタバタッぷりはかなりすごい。よく間に合いました。
ギリギリすぎたゆえ、ビザ優先サービスを使って2万円以上飛んで行きました。
私のバイト三日分!!!ヽ(;▽;)ノ!!!
以下、そんな私の反省とともにイギリス大学院入学のためのポイント三つ見ていきましょう。
BEOは民間で留学斡旋をおこなっているサービスで、社長がイギリス人であることもあってイギリス留学を強みとしています。
利用者は、2万円のデポジットをBEOに支払い、留学が開始されるとデポジットを返還してもらえるので実質無料でサービスを受けられます。
なぜ無料?と思われるかもしれませんが、イギリスの大学院がBEOに斡旋料を支払っているため、利用者としては無料でサービスを受けることができます。
また、ビザ取得代行や、仕事で忙しい人のための出願完全フルサポートなども、オプションの有料サービスとして行っています。
以下、無料・有料サービスをまとめておきます。
ただし、注意したいのは、あくまでも無料サービスであるために自分でやらなければならない面も多いということです。
personal statementの添削などは、BEOのサービスは文法や体裁だけの添削になりますので、ネイティブの友人に事前に見てもらうことをおすすめします。
さらに、実際にオファーをもらってからは、BEOを挟むより自ら大学とコンタクトをとったほうがスピーディーかつ確実です。
うまくこれらの無料サービスも活用しながら、自ら主体的に動くことが重要になってくるかと思います。
”アメリカ留学してたくせにまだスコアたりないのか・・・?”
という声が聞こえてきそうですが…笑
言い訳じゃないですが、英語力があってもIELTSの勉強をしないとスコアはとれません!!笑
私の肌感覚では、0.5バンドスコアをあげるのにちょうど3ヶ月かかります。
IELTSは開催回数が多くない上、申し込み締切が早いため、IELTS受験と対策を計画的に行うことが最重要ポイントになってくるかと思います。
私自身、10月に出願を目指していましたが、IELTSの提出が間に合わず12月になってしまいました。
IELTSは受験2、3ヶ月前から予約するのが通常ですが、予約せずにヨルダンにいってしまったのが敗因でした。
秋は特に留学前の駆け込みラッシュで受験する人が多くいるためか、席が早く埋まりやすい傾向にあります。10月出願を目指すのであれば、8月中にIELTSの日程を決定し、受験申し込みをしましょう。
さらに、私が最後の一ヶ月でビザやらCASやらに追われた最大の理由は、
IELTSで無条件合格をとれなかったためTOEFLへの浮気を繰り返したあげく、IELTSに戻って右往左往していた点にあります。
IELTSを受け続けているとだんだん飽きてくるのはよくわかります。
しかし断言しましょう。浮気はよくありません。
IELTS一筋で計画的に勉強と受験を行う。
これにつきます。
私の場合は、結局、プリセッショナルコースという、アカデミックライティングを学ぶコースの受講でIELTSの受験は免除してもらいました。
オーバーオールスコアが足りていない場合は2ヶ月、オーバーオールは足りているけれど各セクションごとのスコアがどこか足りていない場合は1ヶ月のコースが用意されています。
プリセッショナルコース受講の感想はまた別の記事にてお話したいとおもいますが、英語で論文を書いたことのない人にはIELTSスコアにかかわらずおすすめします。
上記でも説明したとおり、CASの発行がビザ申請に必須なのですが、
2、3日でできるといわれているCASの発行、私の場合は2週間待っても返事が来ませんでした。
①入学予定のDepartmentから無条件オファーをもらう
②CAS発行に必要な情報を送信する
③DepartmentがCASチームに必要な情報を送る
④CASチームが申請者にCASを発行
という流れなのですが、③で止まっていたらしく、いつまでたってもCASチームから連絡が入りませんでした。
ここでおとなしく待っていてはいけません。
1週間たっても来なかったら明らかに忘れられていると思った方がいいです。
私の場合、CASチームにメールを送り、Departmentに早くしろと催促し、この時期毎日のようにメールを送っていました。
こうなってくるともうBEOなんて介してられないので、メールのやりとりは全部自分でやります。
このように、(イギリスに限った話ではありませんが、)イギリス大学院入学に際しては、待っているだけでは何も始まらないことが多々あります。
ちなみに私の友人はIELTSのライティングスコアが足りなかったにもかかわらず、「ほかのやり方で私の英語力を試してくれ!」と力説した結果、無条件付き合格を勝ち取ったそうです。
以上、三つのポイントとタイムスケジュールを紹介させていただきました。
皆さんはこの三つのポイントをよく抑えて、私の二の舞にならないように計画的なイギリス大学院入学を目指してください!
イギリスのダラム大学で平和構築の修士課程修了後、パレスチナで活動するNGOでインターンをしています。”フツーな私が国連職員になるために。ギャップイヤー編”連載中。 Twitter@Misato04943248<⁄a>