Mashableによると、有名ハリウッド俳優でありマサチューセッツ州出身であるマット・デイモンが、先日マサチューセッツ工科大(以下MIT)の卒業式へ姿を現し、卒業生にメッセージを送ったそうです。
そのスピーチがとても素晴らしかったので紹介したいと思います。
彼は学生時代ハーバード大学に通っており(卒業はしていない)、MITの卒業生ではないのですが、彼は映画の役などでMITの掃除係や研究者の役を演じていました。
そういった彼のアイビーリーグでの経験や役者の経験を通してできたのが彼が行った20分間のスピーチ。
果たしてマッド・デイモンはどのような言葉を残したのでしょうか。
彼のスピーチでの主な話題は政治について。
日本でも連日のように議論されているトランプ氏への批判を始め、ビル・クリントン氏やオバマ大統領の話、そして政治と関連して卒業生たちがこれから向かうであろう「社会」に対する話だったそうです。
その中でも彼のスピーチが素晴らしかった点は、科学とテクノロジーについて触れ、MITならではの卒業スピーチを完成させた事です。
実はマッド・デイモンがこの日卒業スピーチをする数日前に、spaceXの創始者であるイーロン・ムスクが「私たちが生きている世界はバーチャルの世界なのではないか」という発言をし話題になっていました。
マッド・デイモンはこのことに触れ、
「本当に、もし今ここにあるものすべてが(バーチャルの世界の中の)実験だったら?」と問いかけました。そして、
「私のアドバイスは、外の世界に出て何でもいいので面白いこと・興味深い事を成し遂げることです。そうすることによって実験を終了させられずに済むからです。外に出て、面白い事、大切な事、そして大変な事をたくさんしてみるのです。この世界が本物でも空想のものでもどちらにしても、私たちが解決しなければならない問題はたくさんあるのです」
と空想を交えての適確なアドバイスをしました。
そして、更に
「挑戦する事に対しても祝い、褒めてあげよう。そして発明し続けよう。それは会議室でもいいし、実験室でもいい。分子についてでもいいし、火星についてでもいい。あなたの失敗が次に世界を変える大発見への一歩に成かも知れないからです」という言葉を送りました。
この世界には、現実であれバーチャルであれ、たくさんの問題があります。そしてもしこの世界がバーチャルの世界であったとしても、実験者によってシャットダウンさせられないように精一杯努力するべきだ、という、力強くも科学的でMITにふさわしいスピーチだったと思います。
社会に出るにあたって今何ができるか、そして何をすべきか、もう一度考え直してみるべきだと思いました。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!