Business insiderによると、世界中の若者の中で「死ぬまで働く」という考え方が増えているという事が最近の研究で分かったそうです。
Manpower Groupの研究によると、今、世界中の若者の間で「定年」というものに対する考え方が変わってきているのだそうです。つまり、「定年」で仕事を辞めてしまうのではなく、死ぬまで働き続けるという事です。
アメリカの若者に対してアンケートをとった結果、18歳から35歳までの間のうちの12%が定年退職を考えておらず、死ぬまで仕事をしたい、と答えているそうです。
しかし興味深いのはアメリカの数値の二倍以上である37%を記録した日本。アンケートを受けた18歳から35歳までの若者の三分の一以上が定年ではなく、定年より長く働くという考えを持っているという事です。
日本と近所の中国では18%、ヨーロッパはギリシャでは15%と、アジアや北欧だけでなくヨーロッパでも「定年退職以外の選択肢」を考えている若者が増えていると言えます。
更に、カナダ、シンガポール、インドも数値ではアメリカの上を行き14%となり、世界中で平均的に定年を超えても働く事を選択肢として考えている若者は多いと言えます。
日本でよく言われる「ゆとり世代」「今どきの若者は・・・」というような言葉は日本だけではなく海外でもそうなのですが、実は若者の「定年」に対する考え方についても同じなのです。
「定年を超えても働く」という意識を多くの若者が持っている事と関連して、現在若者達が働いている時間というのもまた、どの世代よりも多いという研究結果もあります。
特にアメリカでは、上で述べたような若者のうち週に40時間以上働いているのが83%、50時間以上働いているのが23%という結果になり、上の世代よりも労働時間は長いと言う結果になっているのだそうです。
こういった若者の労働時間の長さや、定年を超えても働きたいという考えの増加についてはもちろん色々な背景があります。
アメリカでこういった考えが増える理由で挙げられるのはクレジットカードや大学の奨学金、学費の返済、さらに低賃金という傾向。
その中でも特に奨学金や学費の返済は大きな問題で、耳にしたことがある人もいると思います。今一番会社の中で若い戦力、つまり2016年にアメリカで卒業した生徒たちが抱えている奨学金・学費は平均で3万7000ドル(約400万円)と、今までの歴史の中で最も多い数値を記録しているのだそう。
一方高い数値を記録している日本の背景についてはこの記事では言及されていなかったのですが、実際の経済状況と文化的な面も兼ね備えているのではないかと思います。
「ワーク・ライフバランス」という言葉もささやかれている中で、若者の「働くこと」に対する意識は変わってきています。
ワーク・ライフバランスのように仕事以外の自由も保証するべきと謳われている時代に、「働かなければいけない」状況があるということです。みなさんは働き方をどう考えますか。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!