企業が優秀な学生をふるいにかけるのに都合の良いグループディスカッションは、就活生が避けて通れないものです。今回は就活においてグループディスカッションを突破するために大切なポイントをまとめました。グループディスカッションを乗り越えられるかどうかが勝負の分かれ目です、しっかり対策をしましょう。
(出典:http://moocnewsandreviews.com/engaging-in-mooc-discussion-forums-the-perks-of-not-being-a-wallflower/)まず、グループディスカッションを導入している企業の規模によって求められるモノが若干変わってきますが、基本的に問題解決ができるかどうか、円滑なコミュニケーションがとれるかどうかが問われています。
問題解決能力が求められていることを把握していないと、ぐだぐだでまとまりのない馴れ合い議論になりがちです。
特にグループディスカッションで多くの学生を落とす企業では、非常に重要なポイントです。ディスカッションの内容を委託業者が判断するのでいかに論理的な解決能力があるかが重要になってきます。いくら議論を円滑に進めようと努力しても、問題解決の目的に近づいていないと合格点をとることは難しいでしょう。
この場合、企業が求める人物像や志望の度合いは一切関係ありませんから、グループディスカッションの対策をしているかどうかで突破率が大きく変わってきます。
一方で、中小企業など3-5人程度の小さい規模で行うグループディスカッションでは、委託業者ではなく企業の人事が見ていることが多いです。この場合は人柄なども同時に見られているので、「こんな人が職場にいたら良いな」という目線でも見られています。
どちらも本質的に見られていることは変わりませんが、後者の場合はグループディスカッションのプロが見ているわけではないので、多少基準が甘いです。とにかく明るく前向きな発言をすることと、時間内に意見をまとめあげることを意識すれば突破できるでしょう。
それでは大切なポイントについてみていきましょう。
(出典:http://www.theguardian.com/commentisfree/2016/jan/20/nurture-four-friendships-facebook-social-network)
企業側からテーマが与えられたら議論が始まりますが、とりあえず最初に口を開けてみましょう。就活生同士のコミュニケーションを図るために一役買っておくと良いです。
さて、始まったら何に気をつけなければいけないのか見ていきましょう。
自分自身がチームでどういう動きをするのか、司会、タイムキーパー、書記、アイデアマンなど、こなすべき役職を確認しましょう。時間内に議論を終わらせる必要があるので、役割分担で時間をかけるわけにはいきません。誰が何をするのか、自分が何をするのかを急いで把握しましょう。
グループディスカッションはとにかく時間がありませんから、発言をするときは必ず簡潔に、かつ論理的な内容でなければなりません。結論を先に言って、その理由、根拠を述べていくという癖をつけましょう。
(出典:http://surgerystars.com/alyson-hannigan-plastic-surgery/alyson-hannigan-smile/)
いくら鋭い指摘をしていても、無表情で発言していてはいけません。グループディスカッション中はチームワークも問われていますから、笑顔で身振り手振りを加えてやることで、自然と皆が円滑にコミュニケーションをとれるようになります。
人間味がないと、やはり対面でコミュニケーションを図る際にはマイナスポイントとなってしまいます。笑顔は練習しないと意外とできないものですから、鏡の前で日々鍛錬しておくと良いでしょう。
全員で受かろうという気概で望むことによって、一体感が生まれます。独りよがりな議論はもはや議論とは呼べませんから、常に皆がどういう風に議論に参加しているかを見定め、時には発言の少ない人に問いかけたり、時には書記にここまでのポイントを発言してもらったりするなど、周り人のサポートをすることも大切です。
誰かが発言している時に、固まったまま黙って聞いていると周りからは聞いているとは判断されかねます。その場合には相手の発言に合わせてしっかりと頷き、うんうんと合いの手を入れることが大切です。
そうすることによって相手も話しやすくなりますし、コミュニケーションがとれているという評価が得られやすくなるでしょう。
この技術はグループディスカッションだけでなく、日常生活で誰かと会話する際にも重要なテクニックですので、習慣づけていない人は習得するようにしましょう。
少しでも進行が滞ると、空気も気まずくなり時間も一瞬にして過ぎてしまいます。もし自分が司会やタイムキーパーでない場合でも、時間管理には気を使っておき、やるべきことに必要な時間を逆算して今何をすべきかを提案していく必要があります。
もちろん相手の仕事を奪うようにな格好になってはいけませんから、決して他人を批判することなく、「残り時間が10分なのでそろそろ意見をまとめましょうか」など、提案型の発言をすると良いでしょう。
アイデア出しに困ったり、議論が進まないときは、一度出発点に立ってみましょう。この商品のターゲットはどういう層なのか?など、ターゲッティングを設定し直すことで新しいアイデアや突破口が見える場合がよくあります。
一番ダメなのは、誰かの発言に対して「それは違うんじゃない?」など、否定から入る返しをしてしまうことです。違うなあと感じても、「なるほど、確かにそういう見方もあるよね。でも、ここはこうだから〜」といった具合に一度肯定してあげることが大切です。
頭ごなしに批判するとその人が萎縮してしまいますし、場の空気もどんよりしがちです。否定人間にならないように気をつけましょう。
(出典:http://www.careerealism.com/bad-job-interview-recover/)
グループディスカッションにおいては、積極性と協調性両方の要素が必要となってきます。積極的に意見を述べるものの相手の話を聞いていない人などは俗に言う「クラッシャー」で、グループディスカッションで最も嫌われるタイプの人です。
積極的に意見を述べることが目的なのではなく、チームが課題解決に向かうためにそれぞれが積極的に意見を述べること、そして聞くことが大切なのです。
独りよがりの議論にならないように気をつけつつ、グループディスカッションを突破しましょう。
慶應義塾大学商学部。圧倒的モラトリアムを満喫するために4年間日吉キャンパスへ通う(通常2年間,3年生から三田キャンパス)。 豊富な大学生活を活かして社会貢献できないか模索中。