エントリーシートでも、面接でも、一番最初に聞かれるのが「自己PR」ですよね。
志望動機とセットで聞かれることも多々あります。
就活において、確実に最も重要な自己PRですが、「何を言えばいいのかわからない!」そう思う学生が多いのではないでしょうか。
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自己PRで必要なのは
え、それだけでいいの?と思われる方もいるかもしれませんが、最初の質問であまりにダラダラ話すと、エントリーシートを読む人も面接官もぐったりしてしまいます。
ですので、自己PRは過不足なく適切なボリュームでする必要があるのです。
では要素を分解します。
1、簡潔な結論
これは、この後に続くエピソードを興味を持って見てもらうためにとても大切な、記事のタイトルのようなもの。タイトルが面白ければ、その記事を読もうと思いますよね。
また、好印象を持たせながらエピソードを聞いてもらえるので、エピソードの説得力も強まります。後のエピソードを聞いて、面接官が「なるほど」と思えるような伏線を張っておくのです。
2、裏付けるエピソード
このエピソードは、自分がどのように考えて何に問題意識を持ち、どんな工夫をし、どのような結果をもたらしたかを伝えるものです。
書く内容自体は自己分析で見つけましょう。
このパートで大切なのは、「具体的」に書く事です。
文章を書いていると、自分は分かって書いているからいいけれども、初めてその文章を目にした人には何も分からないという状況によく陥ります。自分の頭の中にはイメージがあるので、「部員が5人いて」と言うだけで、その5人がそれぞれどんな性格で、どんな外見をしていて、どんな場所に集まっているのかが分かっています。
ところが、「部員が5人いて」とだけ言われた人には、それらの情報が全く分からないわけです。つまり、リアリティが欠けており、イメージがつかないのです。
これでは説得力のあるエピソードにはなりません。自分の頭の中にあるエピソードの前提条件を、思っている以上に細かく描写する必要があります。
しかし、冒頭でも触れたように、自己PRは簡潔でなければなりません。つまり、複数のエピソードを羅列するのではなく、一つのエピソードを深く深く掘り下げましょう。
3、PRがどのように仕事に活きるのか
就職活動でのPRですから、自分の長所が仕事に使えなければ、なんのためにに言っているんだとなってしまいます。逆に、ここで企業の仕事と密接に繋がりを持たせておけば、この自己PRをさらに強固にすることができます。
PRと仕事を繋げるためには、その企業の仕事が分かってなければなりません。業界研究・企業研究で貯めた情報をここでもしっかり活用しましょう。
以上が自己PRに必要な3つの要素でした。
最も難しいのはやはりキャッチフレーズを作ることでしょう。
思いつくにはなかなか時間がかかりますが、これについては諦めずに考えるしかありません。
ネットに一覧として載っているものは、既に誰かが思いついたものですから、オリジナリティに欠けますよね。脳みそがねじれるぐらい考えて、ひねり出しましょう。
冒頭で、「自己PRは、エントリーシートでも面接でも最初に聞かれる質問だ」と言いました。
ではエントリーシートに書いた自己PRをそのまま面接で暗唱すればいいのでしょうか?
それは違いますよね。
面接官の手元にはもちろんエントリーシートがありますから、全く同じ事を言っているのはすぐにバレます。
最近は自己PRをしっかり準備し過ぎて、面接で自己分析だけあまりに良く出来過ぎていたという話をよく聞きますよね?
また、丸暗記の言葉はその人の意思を全く伝えません。むしろ、本当にそう思っているのなら、暗記せずとも出てくるはずなのです。
もう一つ気をつけたいのが、新聞とテレビのニュースを比べればよく分かりますが、書き言葉と話し言葉です。
例えば、書き言葉では少し難しい熟語を使っても漢字の効果で読み手は理解することができますが、話し言葉では簡単な言葉を使う必要があります。聞き手は、何らかの言葉にひっかかってしまうと、その後の話に気がまわらなくなります。なので、面接で自己PRをする際には、一文を短くし、聞き慣れない言葉は避けるようにしましょう。
以上が自己PRと作り方と、ES・面接での違いです。
ここだけ出来ていてもダメですが、ここが出来ていなければ他の就活生に大きく遅れをとってしまいます。
出来た自己PRは友達や親に見せたり、聞いてもらったりして、分かりにくいところを指摘してもらうと、自分では気づかなかった点も見つかって効果的です。
しっかり準備はするけれども、面接では「準備した感」を出し過ぎないように、バランスを意識して、これぞ!と思う自己PRを作りましょう。