最近は就活の一環としてインターンシップをする学生が増えてきました。
この意味でのインターンは国内のものがほとんどですが、インターンシップは国内に限ったものではなく、海外ですることもできます。
では、国内のインターンシップと比べて海外のインターンシップは、どのような違いがあり、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
(画像引用元:https://www.flickr.com/)
簡単なイメージとしては、長期のインターンを海外でやるということになります。(長期インターンと短期インターンの違いより)
・期間は大体2週間〜、最も一般的なのは1ヶ月
インターンの期間が長ければ長い程、受け入れる側はインターン生を戦力として考え易くなるため、より業務に関わる仕事を割り当ててもらえる可能性が高まります。また、単純に長く居れば居る程、たくさんのことを経験できるので、実りは多いはずです。しかし、学生は大学の学期期間がありますので、長期休みを利用して1ヶ月という期間がほとんどです。ただ、中には大学を休学して、半年〜1年という長期間で参加する方もいます。
・実際の業務に携わりやすい
・受け入れ団体や業務に幅がある
国内のインターンシップでは模擬業務の体験や講義形式のものが多いのに比べ、海外インターンシップでは、実際の業務に関わる仕事が多いようです。ホテルなら実際にお客様の対応をするなど、事務作業に留まらない仕事ができます。しかし、これには言葉の壁という理由があることも分かっておく必要があります。英語を母語としない日本人は、マーケティングのような、オフィスで勤務し、専門的な会話を必要とする仕事には携わりにくいという事情があります。このような背景から、一般的な会話が出来ればなんとかこなせるサービス業に従事することが多くなるようです。
・就活の意味合いは薄い
海外インターンは、就職よりも「経験」としての意味合いが強いです。そこでの経験が結果的に就職に繋がることはあるかもしれませんが、就職活動の一環として行うには、時間も費用もかかりますので適していません。
・ビザの手続きが必要な場合も
海外に長期間滞在することになりますので、それなりの事務手続きが必要になります。無給であれば観光ビザや学生ビザで参加できる場合もあるようですが、一般的には労働ビザが必要になります。
・日本・自分を見つめ直すことができる
・度胸がつく/楽観的になる
最大のメリットはやはり、外に出てたくさんの刺激を受けることで、当たり前だと思っていたことがそうではないことに気づいたり、自分がどういう人間なのかを考え直すきっかけになることです。海外インターンは、インターンの業務だけでなく、買い物をするにしても、レストランに行くにしても、生活全てから学ぶことがあります。それだけ多くの刺激を一定期間受け続けられる機会は滅多にないでしょう。
また、日々、様々な困難に出会うので、何かが起こっても「どうにかなる」と思えるようになります。言葉も通じ、習慣や文化も理解できる日本では得ることが難しい感覚です。
海外インターンシップで得られるのは、知識や技術というよりも、人間としての成長という面が強いようです。
また、具体的なメリットとしては、留学で得られるものと種類は同じようです。(留学がもたらす6つの成長より)
留学との違いは、大学ではなく、実際の社会と関わりながらの生活になるので、より実践的な経験を経ることができるという点ですね。
アルバイトをしてみて社会の見え方が変わったという経験に似ており、社会の営みに関わることは、学業だけでは得られない考え方をもたらしてくれます。日本でのアルバイトと比べると、やはり「世界」を感じられる点で大きく違いますね。
・費用・時間がかかる
おおよその金額ですが、1ヶ月の費用として、先進国では40~50万円、東南アジアでも30~40万円かかります。いざ行く覚悟を決めても、これだけのお金を用意するには、ご両親に相談するか、アルバイトに励む必要があり、行くまでの準備に時間がかかるので、行きたいと思ってすぐに行けるものではありません。ビザなどの事務手続きにも時間がかかります。申請書類は厳しくチェックされますし、国によっては職員がかなり無愛想な大使館もあるようです。
また、期間が大体1ヶ月なので、日本のコミュニティから長期間の離脱が強いられます。アルバイトや部活・サークル、授業など、それらとの兼ね合いを付けることが難しいかもしれません。
(画像引用元:https://www.flickr.com/)
さて、海外インターンシップについて考えられるメリットとデメリットを見て来ました。
デメリットがあっても行きたいと思うのか、それとも、こんなデメリットがあるなら行きたくないと思うのか。一度考えてみてください。
それでもやりたいことがある、成長したいと思う強い気持ちがあれば、費用や事務手続きは乗り越えられるはずです。
ただ、「怖いから行きたくない」という理由はとてももったいないものだと思います。
一時的なマイナスの面があることは確かですが、それと同時に、より大きなプラスの面があることも事実です。
怖いという面だけでなく、得られるメリットも平等に考慮して、考えてみてはいかがでしょうか。