面接対策において見落としがちなのが、面接官は一体何を見ているのか、どういうところに気をつけているのか、ということです。受験勉強で試験の傾向を知ることが大切なように、相手がどういう心構えで面接という試験を用意してきているのかを知るということは就活においても非常に重要です。面接官が意識しているポイントを把握しておきましょう。
『人は見た目が9割』(Amazon.co.jp)という本をご存知でしょうか。この本によると、人の印象を決定づける要素はその見栄えが93%であるそうです。どんなに練った自己PRを用意してきても、その話し方や内容については7%しか印象に残らないというのですから、就活生が読むとやりようのないモヤモヤ感を抱いてしまうでしょう。
実際のところ面接官は何十人、何百人と面接をするわけです。そんな中で面接官に「もう一度会ってみたい」と思わせるためには清潔感や立ち振る舞いがしっかりしていることが最低条件です。「この人は感じが良いな」「良い顔してるな」と思わせられるように、気を使っておく必要があります。
例えば人を好きになるときに、一目惚れという言葉があります。これはもうその人の性格とかは一切関係なく、見た目だけで好きになってしまうことですよね。実際、面接で学生と面接官がコミュニケーションをとる時間というのは非常に短いもので、その人の中身まで探るということはなかなかできません。面接官に一目惚れさせるくらいの姿勢で、「見た目」を準備しておきたいところです。
いくら身だしなみが良くて清潔感があっても、履歴書やESに雑な文字が少しでも入っていると一気に悪印象となってしまいます。面接官は基本的に履歴書やESを見ながら質問をしてきますので、間違っても「ちょっと汚くなったけど良いか」という具合で書いたものを提出することのないようにしましょう。
デジタル化が進んできてはいますが、まだまだ手書きの履歴書を要請する企業が多いです。字が上手くないのはすぐにどうこうできる話ではありませんが、丁寧に書ききることはすぐに実行可能な努力ですから、気を抜くことのないようにしたいですね。
もう一つ見た目つながりですが、面接官が話している時も、面接官はあなたのことを見ています。自己PRはハキハキと述べていたのに、面接官が話をするタイミングになるとどこかよそ見がち…これではあなたの評価はだだ下がりです。
他人の話を快く聞く姿勢をもっているかどうかは社会人として求められるスキルです。
これらを意識して話を聞く習慣を身につけておきたいものです。
ここまで見た目の話をしてきましたが、見た目だけしっかりと気を使えば良いのか、というとそういうわけではありません。面接本番を想定して話す練習をすることも非常に重要です。話す練習をした分だけ自信に満ちた表情で面接に臨めますし、逆に練習を怠っていれば、いくら最初の見た感じの印象が良くても自信のなさが表情に現れすぐに悪印象を与える結果となることでしょう。
見た目と話す練習は相関関係にあるということです。身だしなみに気を使うのは当然として、自己PRなどもしっかりと練ったものを用意して、どこを突っ込まれても答えられるように準備しておくことはやはり大切です。
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面接官が見ているポイントまとめ
慶應義塾大学商学部。圧倒的モラトリアムを満喫するために4年間日吉キャンパスへ通う(通常2年間,3年生から三田キャンパス)。 豊富な大学生活を活かして社会貢献できないか模索中。