新しいスタイルの学校、「スタジオ・スクール」とは

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みなさんは学校が嫌いになった事はありますか?ほとんどの人が、一度は学校が嫌になったことがあると思います。

宿題や授業など「面倒くさい」と思うような事から、学校に行かなければならない理由を見いだせないなど、モチベーションの面でそう思う事もあったかもしれません。

日本の教育は今、ほとんどが同じスタイルです。教室で行われる授業を聞き、テストを受け、課題をする……。

このスタイルを面倒に思ったり、疑問を感じている人も少なくないでしょう。


そこで今回紹介するのは、新しい教育のスタイルである「スタジオ・スクール」と呼ばれるものです。

その創立者であるジョフ・マルガンさんのTEDトークを参考に、スタジオ・スクールとは一体どんなものなのか、紹介します。


さかのぼること5年前、彼は「イギリスの教育において何が一番必要か」を知るため、現状を分析しました。

すると、

1. 生徒が学校を楽しんでいない。将来との関連性も見いだせていない。

2. 企業は生徒が学んでいない事に不満を感じている

ということが分かったのだそうです。

この状況を改善するため彼が取った行動が、スタジオ・スクールの設立でした。

マルガンさんはスタジオ・スクールを作るにあたって、どうすれば今ある問題を解決できるか、たくさんの生徒や教師たちと考え、世界中の学校を見て回りました。

そして、「学習するための動機づけ」や「立ち直る力」などは、学力と同じくらい重要だという事に気付いたのです。

今ある問題とこの考察をふまえて作ったのが、まさにスタジオ・スクール。仕事と学びが一緒になっていたルネッサンス時代の「スタジオ」というアイデアに影響されたのだそうです。

スタジオ・スクールの特徴は、まず人数が少ない事。14歳から19歳の子ども約300-400人で構成されています。

次に普通の学校と大きく違うところは、カリキュラムです。スタジオ・スクールではカリキュラムの80%は外(社会)での実践的なものなのです。

企業やNGOと連携し、生徒全員に指導員をつけて徹底的に教育を行うというスタイルです。

公的教育の一環として認められているため、公費で賄われています。

生徒の多くは起業家になりたがるそうですが、大学に進学する人もいるのだそう。

社会で学び、チームとして学び、行動することによってもっと学ぶという、シンプルですが画期的なシステムなのです。

生徒はやる気に満ち溢れていて、学校全体の雰囲気も刺激的。

二年後に試験を受けてみると、生徒たちはイギリスのGCSEという教育試験でトップ10%に入るほどになっていました。

中小企業を始め大企業もスタジオ・スクールのアイデアに賛同し始め、ついには教育大臣が「大ファンだ」というほどにまで成長をとげたのでした。

当初たったの2校で始めたスクールですが、今では10校が開校されているばかりか、既に40以上の地域で開校の要望があるのだそうです。


彼は、このスタジオ・スクールが「座っているだけではなく、実際に行動を起こしながら学びたい」という子どもたちの役に立てばいいと考えています。

みなさんは、スタジオ・スクールについてどう考えますか。


この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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