ボランティア消防士から学ぶ人生の掟

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マーク・ベソスさんは、アメリカのニューヨークで貧困状態を改善するために活動するロビンフッド財団で組織開発の責任者をしています。

世界にはびこる貧困を解決するために戦うことが彼の仕事です。

しかし、彼は会社の外でも消防団に入り、ボランティアの消防士として戦っています。

今回、TEDトーク にて彼はこの「ボランティアの消防士」になったことから学んだ人生における重要な事を話してくれました。

彼のトークを基に紹介します。

A life lesson from a volunteer firefighter By Mark Bezos
「ボランティア消防士が語る人生の教え」By マーク・ベゾス

彼が住む所では、地元の消防士の技術が高く、ボランティアの消防士となると現場にどれだけ早く到着できるかが一番大切なのだそうです。

彼がボランティアの消防士になって初めての火事が起こりました。

彼の到着はなんと2番目でした。彼より先に到着していた人がいたのです。

彼らはボランティアなので、本物の消防団の団長にまずは仕事を振り当ててもらうことが先決です。

団長はその時その家の家主と寄り添って話をしていたそうで、家主の女性は目の前で燃えている自分の家を目の当たりにして、真夜中で雨であったにもかかわらずパジャマのまま傘をさし、裸足で立っていたそうです。

そんな中、まず彼より早く到着した(一番に到着した)ボランティア団員が団長に指示を仰ぎに行きました。

団長は彼に、

「燃えている家に入りペットの犬を救って来い」と命令したのだそうです。

それを見ていた彼はうらやましくてたまらなかったそうです。「燃えている家から動物を救った勇者」、という武勇伝を一生語り継ぐことができます。

そして次に二番目に到着した彼の番でした。同じように指示をあおると、

「燃えている家に入って、二階にある靴をとってきてくれ」と団長に言われたそうです。

それを聞いた彼は驚きを隠せないまま、しかしとりあえず家の中に入り、消火活動をしている本物の消防士の横を通り抜け、二階の寝室から靴を取ってきたのだそうです。

一階に降り、一番目の団員が救った犬と彼が救った靴を家主に渡すと、想像の通りもちろん犬の救出の方が喜ばれたそうです。

そして後日、彼を含めた消防士たちは家主からお礼の手紙をもらったそうです。しかし、「親切な行為をしていただいた」として真っ先に書かれていたことは「誰かが親切に靴まで持ってきてくれた」ということだったそうです。

彼は普段の仕事と消防団の仕事で、大きな規模で行う親切や寛容な行為をたくさん目の当たりにしてきたと言います。しかし、今回の一件があってから、個人単位での勇気ある行動や親切な行動がどれだけ大切かということにも気づいたのだそうです。

自分がお金持ちになったら、自分が成功したら、誰かを助けようと思っている人はたくさんいると思います。

しかし彼はできることがあるなら今すぐにでもそうするべきだ、と語っています。

人の命を救う機会はそう多くはありませんが、人のために何かをする機会は毎日どこにでも転がっています。

大きな機会を待つのではなく、自分から、小さい事でもどんどんしていくべきだ、と彼は言います。


この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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