Mashableによると、インド政府が今年もFacebookの検閲件数で世界1位になりました。
Facebookの検閲というのはつまり、Facebook側に投稿や写真を削除するよう依頼するということです。
今年インド政府がFacebookに依頼した削除件数は過去最高を記録したと言います。
これには驚いた方もたくさんいらっしゃると思います。インドに対してあまり検閲や規制が多いといったイメージはないですよね。
ではどういった理由でインドがここまで検閲の多い国になってしまったのでしょうか。
Facebookが公式に出している一年ごとの報告書によると、インド政府からの削除依頼は15,000件にもおよび、Facebookが検閲を実施している他の92か国の中でも圧倒的な数字を誇っているのだとか。
インド政府がここまで検閲を強化している理由について、「宗教的な混乱や騒動を引き起こさないため」だとしており、これらの削除依頼は個人ではなく政府の依頼によるものだFacebook側が明かしました。
以前インド政府によって規制された内容については、反宗教的であり、ヘイトスピーチとも受け取れる内容であることから、宗教を信仰している人々の間やインド全体で協調性が失われる恐れがあり規制に踏み切った、とのこと。
では、インドに続いて検閲が多い国はどこでしょうか。
これも意外と思われるが方が多いかもしれませんが、Facebookの検閲件数2位はトルコです。しかしインドの15,000件から大きく離れ、トルコは4496件となっています。
その後に続くのがフランス。フランスは295件で3位です。
そんなダントツで検閲件数が多いインドが1位に輝いたのは3年連続。
そして、インドは検閲が多いだけでなくユーザー数もアメリカに次ぐ世界2位と多くなっています。現在ではインドの約1億3000万人の国民がFacebookを利用しています。日本にいる全ての人がFacebookを使っているのと同じだと思うとすごい数ですよね。
ナレンドラ・モディ首相率いるインド政府は、インターネットの閲覧規制をかけたことで罪に問われたこともあります。
1月にはISISのプロパガンダを防ぐためにVimeoやDaily Motionなどを含める32個のウェブサイトをブロックしたそうです。
インドのFacebook規制は2014年後期に比べて112%増加しました。そして政府がFacebookに情報を求めることも増加してきているのだそうです。
SNSというプラットフォームのお陰で人々は自分の意見をより簡単に、より多くの人と共有できるようになりました。しかしそのせいで、政府が流してほしくない情報などが簡単に流れてしまうのもまた事実です。
インドだけでなく様々な国で起こっている政府によるSNSの検閲。みなさんはどう考えますか。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!