純ジャパが選んだ「共同生活」という道。文化も言語も違う環境で得た「相互理解」。

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初めまして、村井咲絵(さえ)です。 現在、国際基督教大学教養学部2年に在籍しています。

生まれてから18年間広島県広島市で生活してきましたが、昨年大学進学に伴い上京しました。今後Co-mediaを通して「共同生活」を軸に執筆していきたいと思っています。

今回は自己紹介も兼ねて、最初に経験した共同生活についてご紹介します。

日本、イギリス、アメリカで5度の共同生活

なぜ私が「共同生活」をテーマに記事を書こうと思ったのか。その答えは、「共同生活」がまさに私の学生生活そのものだからです。 期間はそう長くないですが、この5年でイギリス、日本、アメリカにて計5回の共同生活を経験してきました。

初めての共同生活は4年前、高校1年生の夏に経験したイギリスでの2週間の短期留学でした。 寮とホームステイが選べたのですが、ホームステイで気を遣うのが嫌だったというだけの理由で、寮生活を選びました。でもこれが本当に良いチョイスだったと今は思っています。

私が滞在したのはウィルトシャー州ソールズベリーにあるThe Godolphin Schoolというボーディングスクールで、普段は女子校ですが、サマースクールということで男女共学のプログラムでした。 元々女子校の中高一貫校に在籍していたため、男女共学というのも私にとってはなかなか新鮮でした。Co-media 0908 写真1 Co-media 0908 写真2ー 上は滞在したソールズベリーの街。下は授業を受けていた校舎。ヨーロッパらしくてとても素敵な学校でした。

寮は2人部屋から4人部屋があったようですが、私はルームメイトのスイス人と2人で生活をしていました。その他にも学校にはイタリア人、サウジアラビア人、ポーランド人、ロシア人、フランス人など、基本的には英語が母国語でない人が集まっていました。この時海外生活が初めてだった私にとっては、「英語が全員にとって外国語であり、且つ英語が唯一の共通言語である」という環境は丁度良かったように思います。Co-media 0908 写真3ー 寮のコモンルーム。授業の後は皆ここでおしゃべりをしたりゲームをしたりしていました。

授業放棄?無言で教室を出ていく生徒たち

このように様々な国籍の生徒で構成されたクラスでは、日本ではあまり見ない光景を目にすることがありました。特に驚いたのが、授業放棄?事件。

「お昼ご飯まであと1時間もあるやー。お腹減ったなあ」なんて考えていた矢先。

同じ教室にいた数人の男の子達がスタスタと教室から出ていくのです。

「え、授業放棄?折角お金払ってイギリスまで来たのに?」と思った私。

クラスは10人程度しか居なかったので、先生も気づいているはずなのですが、全く止めようとしませんでした。結局授業が終わるまで、彼らは戻ってきませんでした。先にご飯でも食べに行ってしまったのだと思い、なんだかもやもや。

しかし寮に戻ってみると、なんだか声が、、、?

ミーティングルームをのぞいてみると、なんと先ほど授業をスタスタと出て行った生徒数名が、お祈りをしていたのです。彼らはサウジアラビアから来た留学生で、敬虔なイスラム教徒だったのでした。

先生たちもお祈りの時間を知っていたようで、授業とかぶる場合は退出を許可していたようです。日本ではなかなか見ない光景だったために、4年たった今でもこの時の衝撃はしっかりと覚えています。 それからは、お腹が減っていても彼らが部屋から出ていく姿を寛大な心で受け止めることができました。笑Co-media 0908 写真4ー ある日の教室風景。先生が一生懸命何かを説明してくれていますが、何を説明してくれているかはわかりません。笑

食事の隣に、、、

もう一つ驚いたのが、豚肉牛肉写真事件。それは寮のカフェテリアでのことでした。 カフェテリアはいたって普通のカフェテリアでしたし、ごはんが美味しくないと評判のイギリスでしたが味はそこまで問題ではありませんでした。

ただ一つ問題だったのは、肉料理の隣に必ず写真が貼ってあることです。つまり豚肉の料理の横には可愛い豚の写真が、牛肉の料理の横には優しそうな顔の牛の写真が、いつも貼られていたのです。笑

これまた宗教上の理由で豚肉や牛肉が食べられない人がいたため、間違えないように貼っていたとのことでした。しかしこれにはさすがに、最初の数日食べるのをためらってしまうほどでした。

とても良い経験でしたけどね!笑Co-media 0908 写真5ー 日常のカフェテリアの光景

私を形成してくれた「共同生活」という異空間

英語も今に比べてずっとできず、文化も違う環境での生活に苦労した2週間ではありましたが、その時の経験があったからこそ、大学生となった今も共同生活が中心となっています。

現在、大学ではオンキャンパスの学生寮に滞在しています。大学外の活動としては、大学1年生から2年間日米学生会議という会議に参加しており、大学に入ってからの2度の夏を、日米双方の学生と過ごしました。

今後の記事では、大学に入ってからの共同生活である大学寮の生活と日米学生会議について、また様々な環境で共同生活を送ってきた私がおススメする、共同生活の魅力についてお伝えしていく予定です。イギリスに滞在した翌年の夏には、奨学金を頂いてアメリカへ滞在したので、そのことについてもご紹介できればと思います。

それでは!

この記事を書いた学生ライター

Sae Murai
Sae Murai
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国際基督教大学(ICU)2年に在学中のいわゆる純ジャパ。教育学専攻・心理学副専攻。第67回日米学生会議(JASC)実行委員。日米学生会議や大学寮などをはじめとした「共同生活」について紹介していきます。

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