PCWorldによると、ボストン・ダイナミックスというGoogleの子会社が軍事ロボットの最新型を開発し、ついにアメリカ海軍が試用に踏み切りました。
ボストン・ダイナミックスが開発したその最新軍事ロボットは四足歩行の戦場用ロボット。重量は約70キロで、ワイヤレスの機能で遠隔操作されます。遠隔操作の距離は最大500メートルということで、遠くから操作できるため実際の戦場でも危険なく使用できるのではないかという声が上がっています。(出典:http://www.pcworld.com/)
常に賛否両論である「軍事ロボット」。開発に力が入れられる大きな理由としては、戦場で人の命に対する危険を考慮しなくてもよくなるという点です。今まで人が危険を伴いながら行っていたことをロボットにさせることができるというだけで救える命がいくつもあるからです。
その一方で、ロボットに力を持たせすぎることに対する恐怖感や違和感などを訴える人も多々います。ターミネーターを始め、ロボットが世界を支配するような映画が存在していることから、近い未来にロボットが力を持つということに対して恐怖を抱いている人もたくさんいるようです。
そんな中、アメリカ海軍で初めて試用されたこのロボット。アメリカ、ヴァージニア州にある基地で試用されました。(出典:http://www.pcworld.com/)
この試用の目的はずばり、本当の戦場でこういったロボットを実際に使えるかを試すため。そのため、坂道、森、都市部などいくつかのシチュエーションやミッションを用意し、実際にロボットがそれらをクリアできるかどうかを試したのだそうです。
このロボットはスポットと言い、以前同会社から開発されていたLS3やBig Dogという軍事ロボットを更に改良したもの。以前より動きが静かになるなど、より戦場に適応した構造になっているのだとか。
さらにこのロボットはLIDARというレーザー光線のセンサーも取り付けており、Googleが開発した自動運転車と似たような機能で周りの状況を判断するのに役立てています。
これはヴァージニアで行われた試用訓練でも使われたそうで、建物の影や隅に敵がいるのを感知したりするのに使われたのだとか。
ただし、今の時点でアメリカ海軍がロボットを使う目的として掲げているのは「重い荷物(武器なども含め)を運ぶこと」で、実際に先頭に立って攻撃をする目的はないと話しています。
また、ロボットがこういった役割を担う事で、人間に他の作業をしやすくさせたり効率を上げることで、軍・チーム全体の能力を上げていきたい、と海軍のリーダーは語っています。
そんな事で無事に初の試用訓練を終えたGoogleの軍事ロボット。試用がされたことでさらに開発が進み、実際の戦場で使われる日も遠くないかもしれません。
みなさんは軍事ロボットについて、どう考えますか?
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!