近頃、シリコンバレーで「働きすぎ」についての議論がたくさんなされています。ワーク・ライフバランスという言葉と共に、仕事と生活のバランスがどうあるべきかということがたくさん話されています。
そんな中、シリコンバレーの中でも世界的に知られている会社・Facebookの共同設立者であるダスティン・モスコヴィッツ氏が、自身のワーク・ライフバランスを振り返るとともに、現在のシリコンバレーの状況について言及しました。ー Facebook共同創業者モスコヴィッツ氏(出典:http://mashable.com/)
MashableAsiaによると、Facebookという会社に勤めるということで、彼自身もとてつもない仕事中毒者だったそう。そんな彼が今思う事は、シリコンバレーでのテクノロジー業界での「仕事」が占める割合の多さです。
特に最近ではAmazonが社員に求めるものが高すぎるというニュースがあったことから、更にシリコンバレーの仕事に対するバランスの偏りが話し合われてきました。
モスコヴィッツ氏は「今のシリコンバレーの仕事に対する偏りはとても残念な事だと思います。今なら私は分かります。仕事に偏りすぎることは社員の生活を壊すことだけでなく、会社にも何も返ってこないという結果を生みだします。」とコメントしました。
今週のはじめニューヨークタイムズ紙がAmazonの社員100人を対象に仕事環境のアンケートを行いました。 そこでの調査で分かったことは仕事に対して求められるコミットメントの量がいきすぎているという事です。そして、そのせいでがんになったり流産を経験したりした社員もいるということが判明し話題を呼びました。
この結果を受けてのリアクションは真っ二つだったそうです。
アントレプレナーやシリコンバレーの経営者の中にはこういった職場環境は成功する為には必要な事だという人もいたそう。
しかし、モスコヴィッツ氏はそういった環境を経験して、今は真逆の立場にいるそうです。 モスコヴィッツ氏が仕事だけを重視していた時は、Facebookでもとても大きな役割を任されていたそうです。
いわばトラブルシューターのようなもので、何か問題が起きれば即座に解決しなければならないような立場にいました。そのせいか、彼が仕事にとても集中しなければならないあまり他の事を考えられなかったのだそう。
しかし、今、この時を振り返って彼は
「実を言うと、もっと効率よく仕事をする方法があったと思います。リーダー、従業員、みんながもっと(仕事と生活のバランスをとることを重視して)集中してちゃんとすればもっと良かったと思います。仕事でのミスも少なくなるし、私が患っていたような健康上の問題などもなくなるでしょう。仕事ばかりに集中しすぎたせいで、怒りっぽくなったり、集中力が段々なくなりミスが多くなったり、自分を見つめ返したりすることができませんでした。そしてそういったせいで作ってしまったミスもたくさんあります。そのミスを奪回する為にもたくさんの時間を費やしてしまいました。今思うのは、もしバランスをちゃんととっていたならば、もっと効率よく仕事ができたのではないかという事です。もっといいアイデアも生まれただろうし、もっと幸せだったと思います。それが後悔している事です。」
と語りました。
しかし今でもFacebookを含めシリコンバレーにあるたくさんの会社が生活より仕事を重視している環境にあります。
テクノロジー業界だからということもあると思いますが、みなさんはどう考えますか?ぜひ一度考えてみて下さい。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!