みなさんのなかには、もうインターンに行かれたり、インターンの選考を受けてみたりされている方もいらっしゃると思います。インターンに必要な資金や面接の段取りなど、日本だけでなく世界中の学生たちと共に議論できる問題もたくさんあると思います。
今回は BUSINESS INSIDER を参考に、国連本部にインターンをしたオーストラリアの学生が体験したことと、そこから彼が主張したいことをご紹介します。
オーストラリアの学生、デイビッド・ハイドは22歳で、大学を卒業し仕事を探していたそうです。
しかし、一向によい仕事は見つからず、見つかるのはインターンばかりだったそう。そこで彼はまずインターンを経験することにしたそうです。
彼はたくさんのインターンの面接を受けてきたそうですが、最後にはどの会社も「インターン中の資金(交通費、宿泊費)などを自分で支給できますか。」というようなものだったそう。
しかし彼はそこまで金銭的に余裕がなく、それを正直に面接官に伝え続けてきたことで全てのインターンに落ち続けていました。
そんな時に出くわしたチャンスが国連のインターン。それは、国連本部があるスイス・ジュネーブで行われるインターンでした。ー国連本部 (出典:http://www.businessinsider.com/)
そんな中行われたインターンに向けての面接。聞かれたのはまた同じ質問でした。
しかし、今まですべてのインターンに落ち続けていた彼は、受かるために「自分で費用をまかなえます」と言ってしまったそうです。
そして、彼はインターンに合格。ジュネーブでインターンをすることになりました。
しかしそこで直面したのは資金問題。彼にはホテルに泊まるほどのお金はありませんでしたし、無給インターンでした。
それに、国連側は面接の時点でそういった規則(交通費、宿泊費、食費支給なし、無給)という条件を提示してきており、それを快諾した彼にとって国連に助けを求めることはできませんでした。
そして、追い込まれた彼が下した決断はインターンを辞退することでした。
資金がない中今のようにテントで生活してインターンをし続けることが無理だという判断を下したからだそうです。
そんなことから彼は「無給のインターンは見直されるべきだ」という事を主張しています。
無給、更に参加者が資金を負担するインターンというのは不平等である、という事から世界中の学生が一緒になって抗議活動をするべきだという考えを発表しています。
お金持ちであろうがなかろうが、教育の一部であるインターンを受ける資格も同等にあるべきである、という彼の考えが大きく反映されています。
人権宣言にも、人はみな(仕事に対して)同じ権利を持ち同じ給与が与えられるべきである、と記されています。これを受けて国連がインターンの趣旨を見直し、他のインターン制度のお手本になることが彼の願いだそうです。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!