睡眠には最適な時間と言われるものがありますよね。いわゆるゴールデンタイムと呼ばれるものです。 ですが、この睡眠のゴールデンタイムに間違いがあると指摘されています。
そこで今回は、多忙な学生のみなさんに向けて、睡眠のゴールデンタイムについて4つのポイントとともにお伝えします。
メディアでもよく取り上げられる22時~2時の間に睡眠をとれば肌の質がよくなるという、睡眠のゴールデンタイムですが、今その時間に睡眠をとればいいという定説に対する間違いが指摘されはじめています。
まず、22時~2時という時間は明らかに日本時間でしかありません。日本にいる場合はよいのですが、海外に行ったときに海外のその時間で寝る場合はどうしたら良いのでしょうか。夜になり暗くなった時間に睡眠をとればいいという話であるならば、まだ納得できますが、国によって日照時間も違い、その時間に特別に肌をよくする周波が出ているようにも思えませんし、科学的にも証明されていません。この睡眠ゴールデンタイムによって良い効果が現れると声高に主張されじはじめたのはなぜなのでしょうか。、それなりの理由付けがあるように考えられます。
睡眠のサイクルとして、レム睡眠とノンレム睡眠というものがあります。レム睡眠は、眠ってからすぐに現れる浅い眠りのことで、この時間に肉体は休み、肉体の疲労回復をするとともに、その日にあった記憶の情報処理などが行われます。一方、ノンレム睡眠はレム睡眠からもっと深く眠りについた状態のことをいい、寝ている間にも動いていた脳が休まる時間です。
このときに眠っていた筋肉や体の機能が起き活動を始めるので、成長ホルモンが多く分泌され、免疫機能も強化され、肌の再生なども行われます。寝ている間にこのレム睡眠とノンレム睡眠が90分に1セットのサイクルで現れ、4,5回繰り返すと、ノンレム睡眠はどんどん浅くなり、体が目覚める方向へと移行していきます。つまり、22時から2時までの睡眠のゴールデンタイムが重要なわけではなく、良質な睡眠をとるために、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し行うことで肌を活性化させ、体を休ませることのほうが重要になるのであり、3~4時間半ほどのしっかりとした睡眠をとれるようにすることが一番最適なのです。
こういった間違った定説を正す専門家などが増え、本やメディアでも多く取り上げられていますが、今までの定説のほうが広く浸透しており、22時には寝なきゃとストレスに感じる人もいます。睡眠のゴールデンタイムはもともと日本人が22時や23時に寝ることが多く、早寝早起きといった生活リズムを送っていて、体のリズムがそうなっていたためにこの定説が出回ったのであり、もともとの生活リズムが早寝早起きな人は良いのですが、違う生活リズムの人が無理をして、その時間に寝ようとしても、そういったストレスや気持ちの緊張状態が続くほうがよっぽど肌荒れがひどくなるのであり、時間にとらわれず、良質な睡眠をとることに重点を置くことが本当に重要なことです。
大学生や特に不規則な生活を送り、肌のダメージは大きくなるものです。けれども、大学時代に大人の肌へと変化していくことが多いため、この時期の睡眠はこれからきれいな肌を保っていくためにも必要不可欠な要素となります。 仕事や習い事の関係で早く眠ることができないという人も、そのことにストレスを感じることなく、眠る二時間ほど前にゆったりと入浴をしたり、アロマでリラックスをしたりと、眠る準備をきちんとして、睡眠をとることで脳や体をリラックスさせてあげることを心がけましょう。
そのことを意識するだけでも、睡眠やお肌の問題はぐっと解決しますので、ぜひ試してみてくださいね。