政治というのは、世界のすべてを変えてしまうほどのパワーを持っています。 日本でも最近は憲法9条の改正をメインに、たくさんの議論が起こっています。
しかし、学生にとって政治は何か遠いモノの様に感じてしまう側面があります。選挙権はあるものの、それが本当に影響しているか分からない」という意見もよく耳にします。
その一方で、政治や国内・国外情勢に興味を持つ若者がたくさんいるのもまた事実です。
最近ではたくさんの若者が参加しているデモ活動が、しばしばメディアによって取り上げられていますね。
そこで気になる点が、どうすれば政治家にちゃんと意見を伝えられるか、ということです。たしかに選挙も一つの手段ですが、もっと確実に自分の意見を政治家に伝えたいときはどうすればいいのでしょうか。
今回は、カリフォルニアのサン・カルロスの市長を務めていたOmar・Ahmad氏がTEDトークで語った、「紙とペンだけで政治を変える方法」をご紹介します。(出典:http://www.ted.com/)
まず、政治家の心を動かすためには当然ながら「何が政治家の心を動かすか」を知っておくべきだと言います。
それは、 「評判」と「影響力」、そして「自己を保存すること」だといいます。
評判と影響力は彼らが活動するにあたって最も大事であろうもの、そしてその権力を持ち続けるという意味で自己を保存することがとても大事だと考えられているそうです。
そんな政治家たちの心を動かそうとする方法を考えていきましょう。
まず一番簡単なのはメールです。言いたいことを書いてすぐに送れてしまいます。
しかし、読まれない可能性が非常に高いと言えます。
次に思い浮かぶ方法は、電話。これは電話番にとってもらえる場合もあるそうですが、「電話がありました」といって済まされることが多々なのだそうです。
では、何が一番効果的なのでしょうか。
彼が教えてくれた一番効果的な方法とは「手紙」です。
それも、パソコンで書く手紙ではなく、紙とペンを使った直筆で書く手紙だといいます。 デジタル化された時代に生きているからこそ、一番効くのはアナログな手紙なのだと彼は言います。デジタル化に慣れてしまっている今、誰かがペンで手紙を書いてくれることほど目新しく感じられることはありません。
そして、この効果を確かなものにする為に月に一度は手紙を送るとより良いそうです。これを行うと、三カ月と経たない間に議員の方から電話をしてきたケースもあったそうです。
さらに、彼は「効果的な手紙の書き方」についても言及しています。
手紙を4段落に分け、まず1段落目には感謝の念を書きましょう。個人的な感謝がなくても、日頃の大変な仕事の労いだと思ってまずは書くべきです。
次に、2段落目には単刀直入に自分の意見を書くと良いそうです。あくまでもその人を批判するのではなく、政策ややり方を批判することがポイントです。批判した後に、解決策や出口戦略を書いておきます。批判するだけでは、追い込まれた気持ちになってしまいますよね。
最後の段落には「今まで誰もこの指摘をあなたにしてくれなかったとしたら、私がそれを言う人間になりましょう」という皮肉を添えておくのです。また、手紙と一緒にたくさんの署名を添えておくと、冒頭で述べた「政治家が大切にしている基準」に一致することができます。
今の時代では、テクノロジーの発展もあり、コミュニケーションの手段がとてつもなく多様化してきています。そんな時に受け取る「手紙」は格段に特別な意味を持つのだと言います。スピーカーである彼も、初当選したときに受け取った手紙を今でも議会に行くときはいつも持ち歩いているそうです。
「責任感を持って政治を変えたいという思いがあるなら、政治家とのコミュニケーションのツールで一番協力なのは手紙だ」と彼は言います。
ペンと紙だけで政治を変える、そんな時代が今だからこそ来るかもしれませんね。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!