20代の時、数百ドルだけ持って移民としてアメリカに渡ったHarry Sit氏は医者でも弁護士でもありませんが、ファイナンス界での多くの経験と高いセンスで自身の資産を飛躍的に増やしました。50代目前のいま、早期退職という選択肢に関して彼は下のように述べています。
「目標は退職することでなく、退職出来るかということ。」
仕事を辞めるのが可能なぐらい十分な資産を40代で持っていれば、その先自分は何がしたいのか考える余裕を得られます。組織を離れて個人的に挑戦したかった目標を追うも良し、趣味の世界に浸るも良し。時間がなくて諦めてきたことに何でも挑戦できます。(出典:http://www.businessinsider.com/)
20代や30代の方には早期退職なんて夢のシナリオのように聞こえるかもしれません。しかし、キャリアの選択や将来の方向性はずっと同じとは限りません。もし40代、50代の年齢になって続けたいこと、始めてみたいことがあれば、早期退職のための貯蓄を使って新しいことに投資したり、自分をさらに磨いたりと、様々なオプションを選ぶことが可能です。
BUSINESS INSIDERでHarry Sit氏が述べた早期退職のススメは至ってシンプルです。彼のアドバイスを5つご紹介します。
高額な収入は投資や貯金でその額をもっと増やすことができます。彼曰くこれはキツくてつまらない地道な手段です。しかしお金が目に見えて増えていったら意識も変わるでしょう。増えたお金でまたお金が増えるというサイクルを狙うのが早期退職に近づく1つのポイントです。
今現在持っているものに感謝すれば、あれもこれも全部欲しい!という感情は湧きません。お金が増えるにつれて浪費が増えてしまうと、ただの計画倒れになりかねません。収入と支出のバランスが大きく変わらない慎ましい生活を送りましょう。
貯金を増やすためには、マイホームや新しいクルマを諦めなければならなくなるでしょう。しかしご褒美は仕事を完全リタイアした後に来るので我慢です。欲しい物を諦める際は悔しいですが、高額な貯金をコンスタントにする必要があるため、どこにどれだけ貯金していくか吟味しましょう。
平均寿命は伸び続けています。もし50代で隠居したいなら、90歳まで生きるとして、その先40年の貯蓄が必要になるでしょう。つまり仕事をリタイアした先の人生の方が、職歴より長くなる可能性が高いのです。自分の寿命について考えるのは非常に難易度が高そうですが、健康保険や定期預金に入る際、やはり自分の寿命や数十年先のことを考えるのは避けて通れないでしょう。
永年勤続が当たり前だった時代と違い、現代はいろいろな種類の雇用形態があって、転職を考える人や、彼らを助ける人材派遣会社なども多種多様です。そんな中で一番頼りになるのが誰にも代えられない自分の持つ経験やスキルです。退職後、もし人生設計が崩れ出したとしても、スキルさえあれば再就職の機会も飛躍的に増えます。
早期退職は完全リタイアですが、最近ではセミリタイアや半セミリタイアなど海外に拠点を移し、投資や貯金で生活したり、ネットで収益を得て暮らしたりする人が増えつつあります。
学校に入学すれば卒業する日が来て、就職すれば退職する日がいつか訪れます。「まだ就職すらしていないし、退職なんて想像出来ない」という学生の方も多いと思いますが、ライフプランを立てる上で退職後一体自分はなにがしたいのか考えてみれば、結果的にメリハリのある毎日を送ることに繋がるかもしれません。
アメリカ極寒の田舎で4年半国際ビジネスを勉強してました。卒業後アメリカ南下を目指すも失敗し、北上してさらに極寒のシカゴで働いてます。これは!と個人的に思った海外記事を発信していきます☆