最近は日本でもメッセージや名前入りのボトルが流行っている、コカコーラ。 日本だけでなく、世界的にも大きな影響力があるコカコーラが、ラマダンを迎えた中東に対してのメッセージをコカコーラの缶を通して世界に発信しました。
コカコーラが、ラマダンを迎えた中東に対してのリスペクトの意と、イスラム国関連の事件により中東の人に差別や偏見を持っている人たちへのメッセージを含んだ缶というのがこちらです。(出典:http://mashable.com/)
なんと、お決まりのコカコーラの文字がないデザインになっています。
そして白い線とともに「labels are for cans not for people」という文字だけが残されています。
これはつまり「ラベル(外側から見えるもの)は缶のためにあるのであって、人(外見)の為にあるのではない」という意味です。
このデザイン(外見)なしの缶は、コカコーラの「外見」を取り除くことによって、人々が持つそれぞれの外見への偏見を取り払おうというコカコーラのアイデアから生まれたものなのです。
そして、このコンセプトをより多くの人に理解してもらう為にコカコーラはCMを作りました。 このCMはとても興味深いです。
まず、真っ暗でお互いが見えない状態で集められた数人の男性たち。
お互いの姿がわからないまま楽しく趣味などについて語り合います。
そして驚くのは部屋の電気がつき、自分が今まで暗闇の中で話している人の顔が見えた時です。
頭のてっぺんまでタトゥーまみれの男性、アラブ人、アメリカ人、車椅子の男性、などそこにはたくさんの違った人がいたのです。
暗闇でわきあいあいと楽しく会話していた男性たち。 明かりがついた時の感想を聞くと、「もともと明るかったら全身タトゥーの男性になんて話しかけなかったかもしれない」というコメントが聞こえてくるほど、外見が与えるイメージが大きいことが分かったのです。
人は初対面の人を判断する時、6秒しか使わないと言います。つまり、ほとんどの部分を外見で判断しているということになります。
そういったことを含めコカコーラが考えたのが外見のイメージを無くし、全てを同じにすること。(出典:http://mashable.com/)
世界の人々がそれぞれ持つ偏見をなくすことはどれくらい時間がかかるかわかりません。
ですので、せめてコカコーラの中では、世界に境界線を引かずニュートラルなスタンスをとりたい、ということだったのでしょう。
このように、世界の中でも影響力があるコカコーラが積極的な活動を行うことは大きな影響を及ぼすと思います。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!