相次ぐファッションブランドの不祥事。ZARAの人種差別から考えるべきこと。

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スペイン発の洋服ブランド、ZARA。今では世界中で知らない人がいないほどです。 シンプルかつファッショナブルでありながら、学生でも手の届く価格帯という事で、学生をはじめ30代、40代の方々にも男女問わず愛されています。

そんな中、ZARA USA(アメリカのZARAの店舗)が今、人種差別をしていると言われています。

先日お伝えした、アバクロの宗教差別 に引き続いてのファッションブランドの不祥事です。 一体ZARAはどんな問題を指摘されているのでしょうか。ザラ3(出典:http://shimotoori.com/shoplist/zara/)

Center for popular democracyという団体がニューヨークにあるZARAの従業員250人にアンケートを取ったところ、大多数が「顧客が万引きしそうかどうかを判断させられていた」とコメント。

そして、「万引きしそうだ」と判断された人たちは「special order」と呼ばれ、従業員の誰かが動きを見ていなければならないといいます。

そして、衝撃の事実はspecial orderについて知っていると答えた従業員の約6割が、「黒人の客が“いつも”、または“よく”万引きしそうだと判断される」とコメント。

従業員からのこの証言があってから、ZARA USAに対する人種差別騒動は大きくなりました。

そしてこのアンケートの結果、黒人の客は白人の客より7倍の確率でspecial orderとされる(万引きするだろうと思われる)ということが分かったそうです。ザラ(図:special orderにカテゴライズされる顧客の分布。左から黒人、ラテン系、白人)

そして、人種差別にまつわる問題はspecial orderについてだけではなく、返品のときもだそうです。

白人の客は何も聞かれることなくして返品を受理されたにもかかわらず、黒人の男性は返品を拒否されたそうです。

こういったZARA USAでの人種差別の件は今とても問題視されています。

一方でZARA USA側としては、アメリカ全土で3500人もいる店員の中でニューヨークの店員たった250人しか調べずに、これをZARAがしていることだ、と報じるのはおかしいと抗議しています。

いくらこの250人の証言が本当であったとしても、全体で見ると10%にも満たないわけですからこれでは不十分だ、という意見ですね。

しかし、たった数百人、数十人の発言だったとしてもこれが実際にどこかで起こっているのですから、しっかり考えないといけない問題だと思います。

人種にまつわるイメージによって起きた事件は歴史の中でも現代でもたくさんあります。 しかし、今私たちが本当に見なければいけないものは人種や肌の色よりもっと奥にあるものだと思います。

中身も知らない人のことを肌の色で判断するのはおかしいです。

こういった事が歴史の本の中だけでなく、私たちが生きている21世紀の今でも起こっているのですから、私たち一人一人がしっかり考えていくべきだと思います。

(参考:Zara is being accused of racially profiling its customers)

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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