今回はTEDから興味深いトークをご紹介したいと思います。
このトークのトピックは「現代人の習慣が及ぼす健康や仕事への影響」です。 私たちがよくする「スマートフォンの使い過ぎ」や「座りっぱなし」という習慣はどのような影響を引き起こすのでしょうか?
ニロファー・マーチャントというビジネスイノベーターであり著者でもある彼女が3分間のTEDトークの中で説明してくれています。(出典:http://www.ted.com/)
まず彼女が指摘したのは、私たちが今まさにこの瞬間にしていることが私たちの寿命を縮めているということです。 車、インターネット、携帯、などが私たちに「座りすぎ」の習慣を生み出しているといいます。
今では座る時間は平均にして一日9.3時間、比較して睡眠時間は7.7時間と、座っている時間が寝る時間より長くなってきているのです。
そして、周りの人間も同じようにしているのですから、それをおかしいと思うこともないでしょう。
彼女はこの「座りすぎ」が社会問題になりつつあると言います。
では座りすぎによって起きる問題とはどのようなことがあるのでしょうか?
彼女のトークの中で紹介されたのは様々な病気です。 肥満、乳がん、結腸がんなど様々な健康被害に関わっているとされています。 座りすぎによって乳がんと結腸癌が同時に発症したり、心臓病になったり、また2型糖尿病になったりするケースもあるそうです。
こんなにも病気に密接的に関係しているわたしたちの「座りすぎ」の習慣。
ある日彼女が行ったミーティングによって、彼女はこの問題の打開策を見出したといいます。
彼女はある日会議室でのミーティングに招かれたそうですが、その日ちょうど予定が入っており行くことができなかったそう。 その旨を伝えると相手に「明日犬の散歩があるんですが、その時に来てください」と言われたそう。
少し不思議に思ったそうですがとりあえず行ってみた彼女は、「息が上がると話せなくなるかも知れないから、最初のうちに質問をしておかないと」と思い、自らどんどん質問や会話をしていったのです。
それがうまくいったことから、彼女は自分の会社の中でこのアイデアを提案し、コーヒーミーティングや会議室でのミーティングの代わりに30-40kmのウォーキングミーティングを勧めているのだとか。
以前は、健康と義務を果たすこと(仕事をすること)は両立できないものだと思っていた彼女も、この歩きながらのミーティングを始めて両立が可能だということに気付きました。
まず、この歩きながらのミーティングということ自体が常識を破っているので、そこから生まれるアイデアも型にとらわれないものにつながるそうです。
そして歩きながら考えるということは、思考のより深い部分に関わるということなのだとか。 歩きながらのミーティングを何百回も経験した彼女は、そこで用いられる視点がユニークで革新的なものが多いと気づきました。問題をいつもと違う視野から見ることによって考えられることもたくさんありますからね。
そういったことがあり、彼女は歩くことと話すことを勧めています。
新鮮な空気は良い思考と新しいアイデアを生み出します。ミーティングをするなら、座ってするよりも歩いてしましょう。より良いアイデアも生まれ、病気からも自分を守ることができます。
みなさんもぜひ実践してみて下さい。
・Got a meeting? Take a walk By Nilofer Merchant 「ミーティングは歩きながら」 By ニロファー・マーチャント
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!