就活中に誰もがぶつかるであろう疑問の一つ、「自分の長所って一体なんだろう?」という問題。 あまり特筆すべきこともない、強いていうなら就活では真面目さだけが取り柄なんだけど……
そんな風に思われている方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。 今回はそんな方就活で真面目しか取り柄がないと思っている方へのメッセージです。
「真面目さが取り柄」と一言に言っても、色んなパターンがあるはずです。
例えば、「文章をじっくり読むのは得意だけど、計算なんかは真面目に取り組む気になれないという人」。 「周りも巻き込んで真面目に取り組める人」と、「個人プレーの時に特に集中できる人」。 「真面目にやっても毎回失敗ばかりな人」と、「毎回良い結果が残せる人」。 「たまには羽目を外したいなーとは思うけど結局なんだかんだ真面目にやってしまうという人」、「そもそも羽目を外したいとも思わない人」。
こんな風に、まずは自分が”どんなタイプの”真面目さを持ち合わせているのか、まずはしっかり分析してみましょう。そうすれば、「そうか自分は活字に強かったんだな」とか、「周りにも影響を与えられる真面目さだったのか」といった新しい長所が見えてくるはずです。
”真面目さだけが取り柄です”、というフレーズに惑わされないで下さい。”真面目”というのはあなたのほんの側面です。どんな時に、どんな事に、どんな形で特に真面目に取り組めるのか。そういったことを今一度考えることで、自分でも気付いていなかった新しい長所が見えてくるかもしれません。
真面目といえば、最近は「真面目系クズ」なんて言葉がありますよね。「真面目にやっているのに成果を出せない人」という意味だと思いますが、長所に”真面目さ”を挙げる時にはこの真面目系クズに注意しましょう。つまり、何に対して真面目に取り組み、そして結果を出せるのか、それを把握しておくことが大事だということです。
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先程の例で言えば、”真面目”と大きく一括りに自分を表現しておいて、「ではいざ単調な計算を続けて下さい」と言われたとします。しかし、実は計算に対してはあなたの真面目さはあまり上手に働かないので、いまいちやる気が出ません。
するとそれが結果にも表れて、気付いた時には真面目系クズの完成です。「真面目だけが取り柄のくせに」と言われてしまうことになります。それでは困りますから、しっかり自分の得意分野を把握して置かなければいけません。成果が上がれば、「真面目にやってきたからだね」という評価になります。
要は、長所と短所は紙一重だという話です。結果が出ればなんでも長所と言えますし、逆に結果がついてこなければそれは長所にはなりえません。しっかり自分の真面目さと向き合って、その特徴を把握しておくこと、これが長所として真面目さを挙げる時の前提となってくるのです。
真面目さが取り柄というのは、飽き性で集中力が低い私からすればとてもうらやましいです。 「真面目なだけなんて、何の取り柄にもならない」なんて悲しい事を考える前に、まずは自分の真面目さについて、もっと深く掘り下げてみたらどうでしょう。自分が真面目に取り組んでいる時というのはどのような時なのか。又、真面目に取り組んでどのような結果を出したのか。一度自分をしっかりと分析してみてはいかがでしょうか。
深く掘り下げていく中でもしかすると新しい自分が見えてくるかもしれませんよ。 是非参考にしてみて下さい。
2012年4月、秋田県秋田市にある国際教養大学(AIU)に入学。グローバル・ビジネスを専攻とし、2014年9月からはポーランドのワルシャワにあるワルシャワ経済大学(SGH)へ約1年間の留学中。AIUではサークル活動である演劇に、SGHでは旅行と美術館巡りに熱中。日本ではあまり馴染みのないポーランドという国の魅力を、一人でも多くの人に伝えたいという想いで記事を書いています。