壮絶なプレッシャー。想像を絶する中国の大学受験の実態とは!?

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中国の大学入試はとても大変だということで知られています。

日本のセンター試験のように、国の統一試験として実施されるのがこの「gao-kao」というテスト。 中国ではこのテストが合否のすべてを決め、またそれに加えて学歴が重視される社会構造であるため、受験者だけでなく家族までもがこのgao-kaoのためにものすごい努力と時間を費やすそう。

そして、そういった社会や家族の期待が受験生をプレッシャーで押しつぶし、自殺に至るケースも少なくないのだとか。

今回はそんなgao-kaoの実態を写真を交えてご紹介します。

日本でのセンター試験の受験者は毎年約50万人ほど。同じように国内で統一試験があるアメリカでのACTの受験者は180万人です。では、中国のgao-kaoの受験数は何人でしょうか。

940万人です。そして、その中から200万人がこのテストに落ちると言います。

チャイナ1実際の試験はこのような感じで行われるそう。 主に生徒が受ける教科は国語(中国語)、数学、そして英語だそうです。

チャイナ2そして、興味深い点がひとつ。それはどういった生徒が合格しやすいか、という点です。 「記憶力、論理的思考、分析力にすばらしく長けている生徒。想像力があまりなく、権力や組織に疑問を持たないような人間」だそうです。

これは中国の政治的思考などがよく反映されていると思います。チャイナ3そういった理由もあり、このテストは彼らの大学生活だけでなく、将来にまで大きく影響するものなのです。この写真を見るとそういった期待やプレッシャーがよくわかりますよね。

そして、こういったプレッシャーから多発しているのがカンニング問題。チャイナ4

カメラやレシーバーがついたペン、消しゴム、めがね、コインなどなど、様々なものを持ち込む人がいるそう。 こういった行為は、発見されると1~3年間gao-kaoが受けられなくなるそうです。

チャイナ5こういったことから、警備体制も強化されています。

カンニングだけでなく、そういったテストに対してのプレッシャーが引き起こすことは他にもたくさんあります。チャイナ6願掛けをするために孔子の像に集まる人が急増したり。

チャイナ7また病院にきて酸素を吸いながら勉強する人がいたり。

このgao-kaoとそれにまつわる問題は決してgao-kao単独の問題ではないと思います。 歴史、今の政治的思考、貧富の差、など色んなことが関わってこういった現状になっているのですね。

日本も同じようなセンター試験がありますが、また一風違っていますよね。

政治や経済から国のことを知るのも面白いですが、今回のテストのように何かひとつのことに注目してみるのも面白いと思います。

(Photo By http://www.businessinsider.com/24-stunning-photos-of-chinas-college-entrance-exams-2015-6)

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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